雛人形のココが推し!
2023年11月1日
平成25年に日本食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのをご存知ですか?
昔から続く日本の食生活は季節の旬の素材を使った料理を芸術的に彩る飾りや器など、単なる食事に留まらずいろいろな面でひとつの文化として世界的に高い評価を受けているのです。
同じように、実は一体の雛人形には古より続く伝統文化や工芸技術が凝縮されているのです。雛人形に秘められたココが凄い!をご紹介します。
目次
見直されている日本文化
海外の人に聞いた好きな日本文化のランキングを見ると、ほとんどで日本食やアニメ、温泉が必ず上位に入っていますが、歌舞伎や和服(着付け)も同じくらい頻繁に登場します。近年人気のアニメの主人公が和服を着ていたりすることも影響して、
例えば観光名所や温泉で浴衣を着たり、和服を着て行う茶道、書道、華道のワークショップなども人気があることから和服に対する興味も高いことが伺われます。
和装全般、日本だけの独特なものであると同時に、その色使いや柄、素材など全てにおいて伝統文化が色濃く残っている点も魅力のひとつとなっているようです。
古くから伝わる縁起の良いモチーフが連続模様にデザインされた有識文様や、日本特有の伝統色はもともと平安貴族が使用していたことから大変高貴なものの象徴であり、海外の色彩には無い、落ち着いた色調や深い色味が特徴です。
実は雛人形はもともと平安時代の高貴な方の婚礼儀式を再現したものなので、和服の中でも特に最高級の衣装を身につけているのです。
今まで日本人が当たり前と感じて見過ごしてきた伝統的な文化の良さを、そろそろ海外の人々も気付きはじめているようです。
雛人形は伝統技術の集大成
雛人形は大きく分けて衣装を着付けて作る衣装着雛人形と掘った筋に沿って布を挟み込んで作る木目込み雛人形の2種類があります。
どちらの作り方も細かいパーツに別れており、それぞれの職人が手がけます。会社によって違いがありますが、頭部を専門に作る頭師(かしらし)
や髪の毛を仕上げる髪付師、衣装着雛人形の衣装を仕上げる着付師など、それぞれに専門の高度な技術を必要とする作業で、昔から続いている伝統工芸の匠の技です。
また、手に持つ小物やお道具、雪洞、桜橘といった周辺の装飾品、屏風や飾り台など、それぞれを専門に担当する職人もいます。
小さな雛人形には江戸時代から脈々と続く工芸の技術が現代でも隅々まで詰まっているのです。
岩槻の取扱い店お勧めの雛人形
埼玉県の岩槻は江戸時代から続く人形の町です。「岩槻人形優良店会」に加盟している各店舗では自信を持ってお勧めできる雛人形が揃っていますので、ぜひ推しの一品を探しにいらしてください。