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2017年11月25日
赤ちゃんから教わった幸せの形
こんにちは。じいたんです。
お節句の雛人形も五月人形も、そしてお正月の破魔弓や羽子板も、生まれて来た赤ちゃんの健やかな成長と幸せを祈って飾ります。
健やかな成長はわかりやすいのですが、人の幸せというのは少々難しいですよね。
幸せっていったいなんなのでしょう。皆さんも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
私にとっても、それは中学生くらいの頃からのテーマでした。そして、時間はかかりましたが、私なりの回答が見つかりました。教えてくれたのは、いつも幸せそうな顔をして、こちらを見ている赤ちゃんでした。打算も裏表も、嫉妬心も猜疑心もないその笑顔でした。
その時から私の中で、人生の幸せ度を測る唯一の単位は「笑顔」になったのです。
笑顔になれた数が多いほど、幸福な人生と言えるのではないかと思ったのです。もっと言えば、その笑顔を、より多くの人と共有できる人生が幸せなのではないかと考えています。
笑顔を共有するには、他人に対する思いやりがなくてはなりません。だって、そうでしょう。自分のことしか考えない人といっしょにいても楽しくないですよね。火を見るよりも明らかなことです。周りの人を笑顔にするには、お金や容姿や学歴や肩書では無理なのです。
逆にこうしたものが無くても、いつも笑顔で接してくれて、あなたを気遣い、親切にしてくれる人なら、きっとあなたはその人といる時、自然と笑顔になっているはずです。そして、そんな人なら赤ちゃんにも好かれます。赤ちゃんが認めてくれるのはそれだけです。高級外車に乗っていても、一流企業の名刺を出しても、赤ちゃんには見向きもされませんから(笑)。おもちゃをたくさん買ってくれる人より、いっしょに遊んでくれて、遊び方や楽しさを教えてくれる人の方が何十倍も好かれます。それがわかっている人を私は大人というのだと思っています。
一歳くらいになると、子どもはおしゃべりを始めます。もちろん楽しさも増しますが、要求が具体的かつ頻繁になってきて、少々しんどさも増します。
「じいたん、見てえ」「見ててよ、じいたん」
とにかくいつも見ていてほしいのです。見てもらうことで、自分の存在を認めてほしいのです。さらに言えば、その時間を共有したいのです。いっしょに笑顔になりたいのです。子どもの方が幸せの意味を知っているんですね。
そんなわけで、幸せのために必要なのは心と時間だなと感じます。お節句でお人形を飾るのは、その一つのきっかけです。改めて、この一年間の成長を感じ、幸せを重ねる時間なのだと思います。
今、私が孫に望むことは、人を思いやれる大人になって欲しいということ。周りの人を笑顔にできる人になって欲しいということ。それが、彼ら自身の幸せにもつながるのだと思っています。