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2018年4月4日
消えた父親
こんにちは。じいたんです。
私はある一般公益社団法人が主催する作文コンクールの審査員をしています。もう40年以上も続いている作文コンクールです。毎年、全国の小中学生が書いた何万もの作品が集まって、一次審査、二次審査…と続きます。私は最終審査だけの担当ですので、読むのは珠玉の作品ばかり。楽しいけれども、点数をつけるのが悩みのタネでもあります。
作文には家族のことが語られることが多いのですが、何年も審査をするうちに、あることに気が付きました。母親や祖父母がテーマになることが多い割に、お父さんがテーマの作品は少ないということ。
40年前と比較しても少ないです。40年前と言えば週休1日がほとんどでしたから、お父さんは今よりも子どもと接する機会は少なかったはずなのですが…。
それでも時々「僕はお父さんみたいな大人になりたい!」なんて書いてある作品に出会うと、わがことのように嬉しくなります。
やはり子どもにとって、親は一番身近な大人です。影響を受けないわけがありませんよね。
いろいろな影響のしかたがあるんだと思います。子どもとの関係性によって変わります。
寡黙だけれど、自分の仕事に誇りをもっていていつも努力している親。昔はそんな人が多かったかもしれません。子どもがその背中を見て育つような感じです。
一方で「巨人の星」の星一徹さんみたいに、二人三脚で子どもを指導するような親もいます。最近で言うと、アニマル浜口さんでしょうか。
私にはこんなことはとてもできませんので、自分がこれまで面白いとか、楽しいとか思ったことを教えるようにしていました。最終的に「人生って楽しいんだな」と思ってくれればいいと思って。
前にも書きましたが、楽しいことや、成功体験を共有することが心を通わせるコツです。
最近はイクメンと呼ばれる方々も出現しています。近い将来、その作文コンクールに異変が起きるかもしれません。密かにそれを楽しみにしています。