こんにちは。じいたんです。
私と家内は高校の同級生です。15歳で知り合って10年後に結婚しました。それだけの付き合いがあっても、結婚してから知ったことも数多くありました。
その中で、一番感心したことです。娘たちが幼稚園くらいの時、二人を前にして彼女は言いました。
「お母さんはあなたたちが大好きよ。でも、一番大切なのはお父さんだからね」
それを聞いたとき、私は『すげえ。これはかなわないなぁ』と思いました。
両親が仲良しで平和な家庭であることは、子どもにとって最良の環境です。彼女はそれをよく理解していてそう言ったわけです。
もちろん、実際に仲が悪かったことはないのですが、あえてそう言ってもらって、お父さん株もあげていただき感謝しました。「伴侶に恵まれたな」とも思いました。もっとも最近はすっかり『ダメ親父』扱いされておりますが…。
写真の花嫁衣裳の家内は、髪のセットがきつすぎて痛みをこらえていますので、かなり険しい顔ですがよく笑う人です。それが私には幸いでした。
結婚というのはなかなか難しいものです。私は相当ラッキーだったのだろうと思います。よく結婚式で新郎の父親が「まだまだ未熟な二人ですので…」などと言います。今、当時を振り返ると本当に未熟だったと感じます。
そんな半人前の二人がいっしょに暮らし始めるわけですから、すれ違いや意見の対立がないわけがありません。
でも、せっかくいっしょになった伴侶です。お互い思いやり、助けあいを繰り返していけば、そこから成長できるのです。子どもの存在がそれを加速してくれます。
私が結婚に際して一番怖かったことは、自分の心変わりでした。相手の心変わりはいたしかたないことですが、自分の方がそうなってしまったら、申し訳ないではすみませんからね。『結婚相手すら守れないようなら、俺は何も守れないじゃないか』と思っていました。10年かけたおかげ?で、そんなことにはならず良かったです。
結婚前→結婚後のソフトランディングを
話がまたまた脱線しましたが、結婚前と結婚後は、当然関係が変わるわけです。結婚前はお互いを見つめていれば良かった。でも、結婚後はお互いが肩を並べて、世間と対峙しなくてはなりません。この変化を上手にできるかというのがポイントではないかと思っています。性急に変わると、ストレスになります。また、お互いの進度が異なるとすれ違いになります。だから、話し合うってことがとても重要です。
そして、恋人時代の見つめ合う時間も必要です。ソフトランディングを目指しましょう。大丈夫。思いやる気持ちがあれば、乗り越えられますから。
そういう意味で赤ちゃんができるというのは、夫婦にとって喜びでもありますが、大波でもあるのです。二人の船の新たな、そして大切な乗組員を夫婦で守らなくてはなりません。協力しないままでは、船自体がどんどん重荷になってしまいます。
逆に理解しあい、励まし合って成果をあげれば、夫婦のコンビネーションはどんどん上がり、信頼感も深まり、船は希望をめざしてぐんぐん進むのです。
そして二人は……、大人になっていくのです。